“おはようございます”、“いらっしゃいませ”、“ありがとうございました”など朝礼や練習の風景を見学することがあります。
接客のトレーニング中って、笑えていますか?
トレーナーや店長さんから、“笑顔!笑顔!!”とゲキを飛ばされてしまう方もいらっしゃると思います。
自分の表情を見ながら、会話することなんてないでしょうから、わからないことが多いと思うのですが、知らず知らずのうちに無表情になってしまう人もいらっしゃると思います。
“目は、口ほどにものをいう”というのは、本当の話です。
だからこそ、表情のトレーニングをたまに、してみるといいでしょう。
表情のトレーニングは、おひとり様のときのほうがリラックスできていいと思います。
もしも、恥ずかしくなければ、数人でチェックし合うのもよいといわれていますが、ズケズケと相手の笑顔に指摘するのは難しいですよね。それよりも、鏡を使って短い時間でセルフトレーニングしたほうがよろしいかと思います。
自然な微笑(ほほえみ)を作るためには、リラックスして自分が安定していないとできません。
目が三角形になっているコワいトレーナーの前で“笑顔!笑顔!!”と言われても、難しいでしょう。それよりも、自分でやってみて、“あ、できる”、と実感してから、トレーナーの前であなたの笑顔をご披露されてはいかがでしょうか。
セルフトレーニングの方法です。
1.まず、鏡をみて、自分をみつめます。
2.自分の長所、短所、得意なこと、嫌いなことを振りかえりましょう。
※自分が何者かわかれば、心を開放してリセットできるといわれています。
3.顔の筋肉の使い方を覚えるため、笑顔、泣き顔、怒り顔、しょんぼり、大爆笑・・・などいろいろな表情をつくってみましょう。
表情がうまく使えるようになると、顔や顔の周りの血行が良くなって、表情がより健康的になります。笑顔も自然な表情になりますよ。
このところ嫌なことがつづいていたりして、無表情になっていたりしませんか?
無表情は自分では気が付かないものです。
先日、わたしは、地域のボランティアをして、もう体中いたくなるほどの疲労困ぱいをしました。翌日は朝から体験イベントの予定があったので、早起きで少々つらかったです。
こんな風に疲れているときは、顔のパーツが全部下に下がっているような感じでした。気をつけていないと無表情になってしまいそうでした。
笑顔が必要なサービス業の方は、疲労感を早くとって、こころが安定できるような環境をつくることが本当に必要だと思います。
疲れると無表情になります。無表情は、あなたのパーソナリティを誤解させてしまうことがあります。
間違ってはいけないのは、自分が悲しいときや、苦しいときにまで、無理して笑う必要はないということです。
基本的にサービス業は笑顔で相手の方に接します。しかし、ひどい仕打ち、暴言、乱暴な言葉、恐喝、恫喝(どうかつ)、机バンバンの相手にまで、笑顔で接する必要はありませんよ。
そんな時にまで本当はイヤなのに、自分を犠牲にして笑うことが美徳なのでしょうか?
こころや体の安全があるからこそ、わたしたちは笑顔ですごすことができるのです。
コワい体験をした場合は、一人で悩まずに、ぜひ責任者の方や他の方にも情報を伝えておいた方がよいでしょう。あなたの笑顔づくりが妨害されないためにも!
顔で笑って、心で泣いて・・・という感情と表情の不一致は、こころの健康や脳の健康によくありません。
がっかりさせられたときには、がっかりした表情で、本当にうれしいときには、とびっきりの笑顔で接したらいいのです。
それだけでは、誤解されることもありますから、私たち人間の言葉というコミュニケーション道具を活用して、自分の都合だけではなく、相手に配慮の言葉を添えるようにいたしましょう。